またまた長〜〜いお休みのあとの、久しぶりの更新です。姫路でのあれこれ、ご報告を・・・と思いなら、帰宅後早くも2週間あまり・・・思いのほかの寒さと、たまっていた雑事にあたふたするうち、時間ばかりが過ぎてしまいました・・・あ〜〜、お礼状も早くださなくちゃ、それから、それから・・・と頭の中は大忙し、子供の学芸会も近いし、などと考え事にかまけて今朝は朝寝坊・・・・気がつくともう7時20分!!!いつもは早い先生も、前の日に窯の火が止まった安心感からか、まだ夢の中・・・!『たいへんっ、寝過ごしたっ!!』
大慌てで、子供を起こし、着替えをさせて、さあ、50分までに送り出さなきゃ!!てんてこ舞いの我家の玄関が開いて、『おはよ〜〜〜』と元気な声。てっきりご近所の誰かかと思ったほど気さくなその声は、なんと北海道からのお客さん!!!しかも来る予定、なんて何も聞いてなくて、先生もわたしもびっくり!!
その、ご夫婦は北海道の伊達市で『鯛焼き屋さん』を営んでいて、数年前の陶器市で、南山焼の器を買ってtいただいたのがご縁で、何度かお宅に寄せていただいたり、新潟の工房を訪ねて下さったり、という間柄。先日も美味しいたい焼きを、たっぷり送っていただいたばかりで、お電話も4〜5日前にお電話でお声を聞いたばかりで・・・・!? 頭のなかが???でいっぱいに・・・・・・
『びっくりさせようと思ってサ〜〜』
ちょっと待って、今掃除機、かけなくちゃあ!、なっちゃんも学校におkりださなくちゃ!、あのその、え〜と!
・・・・頭の中が !!!でいっぱいになると、二人は涼しい顔で、
『犬の散歩、行ってくるわ〜〜^^』
・・・・・
そのあいだにパジャマを着替え、顔を洗って、少し冷静さを取り戻しながら、新たなギモン、『夕べは何処に泊まったんだろう???』
そして、なっちゃんは学校へ。散歩から戻ってようやく我家に上がってもらい、つのる話を。
『出発したのはたい焼き送ってすぐサ〜〜』
『電話したときは、フェリーの中だったのよ〜〜』
『ゆうべは道の駅にとまったんだ〜〜』
なんとまあ!そんな目と鼻の先・・・!
『うちに来て、泊まればよかったのに〜〜』
『おそかったからさ〜〜、朝のほうが迷わないと思って〜〜』
二人に会うのは五年ぶり。そのあいだ、わたしが身体をこわしたこともあって、とても気にかけてくれていたのでした。五年前と変わらない二人の笑顔。変わったのは二人が大事に育てていた15歳のシーズーが、息を引き取り、その悲しみを癒してくれた、まだやんちゃ盛りの二匹のフレンチ・ブルドッグがお供についてきたこと。久しぶりの、ぬけるような青空と、ぽかぽかの陽だまりを連れて、思いもかけない再会の時間が訪れたのでした。
この数日間の冷え込みで、身体が思うように動かず、気持もなんだかからまわりの毎日だった私には大きな大きなサプライズ!身体と細胞にスイッチが入って、自分の持病をしばし忘れたひとときでした。
私の持病は『若年性パーキンソン病』。脳内のドーパミンという物質が極度に減少して、手足が振るえ、神経細胞の伝達機能が不十分になるため日常生活の些細な動きに支障が出ます。洗濯を干す、たたむ、食器を洗う、鍋を傾ける、小銭を数える、セロテープを切る、ラップをかける・・・・数え切れない無数の動作、考える必要もないほど、単純で些細な動作が、信じられないくらい困難な、ハードルの高い辛い仕事になりました。最初の頃には、自分の身体が思うようにならない苛立ちに、ついつい家族にあたったり、自分でも抑えられないほど、深く落ち込んだりする毎日でした。
さいわい、よき主治医と出会い、自分にあった投薬治療を受けることで、病気の進行は抑えられ、今のところ、ゆっくりならば、いろんなことが何とか自分でできるのですが、ちょっとしたきっかけで、薬の効き目が失われると、自分でも滑稽なほど、身体が固縮して動きが悪くなります。オン・オフの差が激しく、さっきできたことが、今できない・・・(例えば、まっすぐ歩く、というような単純なことでも)・・・ということもよくあります。
オフになる原因は、といえば『寒さ』だったり、『疲れ』だったりするのですが、それが自分の予定や計算と合わないと困ったことになるわけです。道の途中で歩けなくなったり、それはまるで電池の切れたロボットみたい。そんな時、自分ではなす術がありません。
ただ最近、気付いたことですが驚いたり、感動したり、嬉しかったり、そんな、ワクワクする出来事は、脳にプラスの刺激を与えてくれるようで、今日の予期せぬサプライズと、そのあとの楽しい語らいは、私のスイッチを、オンにしてくれたようです。
「有朋自遠方来 不亦
楽 」
「友有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。」・・本当に、ただ『逢う』だけのために数百キロの道程を走破してきてくれた友人に、心から感謝!!