2月22日、授業参観。
ことしも、二分の一成人式を祝って頂きました。
手づくりの証書を手渡され、それぞれが担任の先生から
温かい励ましのメッセージを伝えられます。
たった6名の4年生。小さな学校であればこそ、
一人一人に目を向けた、全員が主役の、暖かい式となりました。
生まれてきたことの奇跡、
今、こうして生きている命の重み
たいせつに育まれてきた家族の絆。
昨年は祝う側だった3年生時代から、
一年がかりでたくさんのことを学びました。
そこにはいつも、たいせつな仲間がいて、
たがいに助けたり助けられたりしながら、
一人では辿り着けない深い思索に届いたり、
高い目標も、いつの間にか超えられたりして、今日の日を迎えました。
それはまるで、大きなプールの半分で、くるっと向きを変え
新たな方向を向いてかっこよくターンするときのように
十年後、二十歳の成人式を祝うまでの
ちょうど折り返し点を、元気よく蹴り出したところです。
一人一人はのんびり屋で甘えん坊のこの子たちを、
やる気にさせ、導いてくれた受け持ちの先生に、深い深い感謝です。
そして、この風土と、地域の人に見守られて、家族のように育っている
野上の子どもたちは、なんて幸せなんだろうと、思いを新たにしました。
便利すぎる世の中で、失われつつある
ほんとうの教育の理想のかたちが、ここにあるような気がします。