昨日、今日とお天気のいい日が続く。
家の中より、外が気持ちよい。ようやく、過ごしやすい季節の到来。
今年はなかなか、エンジンがかからなかったが、こんな日が、チャンス。
気に掛かっていた庭の草を引き抜く。
意外に手強い。前かがみの姿勢は、すぐに辛くなって、なかなか捗らない。
そんなところへ力強い助っ人。ともだちの家の3歳、6歳の小さな姉弟。「なにしてるの?」
「お庭の草とってるの、お手伝いしてくれる?」
「うん、いいよ!」大きな一輪車をもってきて、引き抜いた草を次々片付けてくれる。
やる気にあふれたちびっこは、意外にたのもしい。そして、声を掛け合い励まし合っていると、
一人のときより疲れないから不思議だ!
2日目、庭に出る。てんとう虫がいる。今日もいい天気。
アプローチのどくだみを抜いたり、少しずつすこしづつ。よくばらない。
そのうちに、お隣のご夫婦が、お茶を運んで来てくれる。『一服しましょう!』
駐車場に車が止まる。だれか降りて来る。麦わら帽子をかぶっている。
「去年植えたバラの様子をみにきたよ。」そういって庭の草を取っていってくれた。
芽を出したばかりの小さな花を、日当たりのいい場所に移し、蔓がからみやすくなるように支柱を立てる。
あたりまえのように、花のお世話ができる。とてもそれが、かっこよく見える。
物言わぬ生きものの声が聴こえる、それはまるで魔法つかいのようだ。
一通りの手入れを終えると、二人の魔法使いは、「また来るよ」と帰っていった。
おみやげには焼きたての『あまなっとのパウンドケーキ』と、
茹でて下拵え済のたけのこ。晩御飯は、今年初めての筍ごはんをいただいた。
この魔法使い、山ひとつ向こうの閑馬に住む、押し花キャンドルの逸久真先生と大山さんだ。
お二人も今週末、自宅を開放して『暮らしまるごと』というイベントに参加する。
準備で大忙し、てんてこ舞いのはずなのに、こうして様子を見に来てくれる。
その志が、何より有りがたい。